グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



トップページ >  診療案内 >  胃カメラ検査 >  鼻出血 対処法

鼻出血 対処法


当院では苦痛の少ない検査を目指しており、胃カメラも鼻からの挿入を推奨させていただいております。鼻からの検査では、通り道の狭い方(小柄な方や女性に多い)・鼻の手術後の方・鼻炎の最中、は内視鏡が挿入困難であったり、通り道を傷つけやすく検査後の鼻出血が生じやすくなります。
鼻出血が起きた際の適切な対処法をお示しします。これは検査後だけではなく、普段の生活で起きる鼻出血の対処法にもなるので参考にしてみてください。

  • 鼻出血は正しい方法で止血ができれば通常5~10分程度で止まります。
  • 座って、少しうつむいた姿勢で親指と人差し指の腹で小鼻をしっかりつまみます。
※上を向いていると血液がのどに流れ込みやすくなりますのでご注意ください。
※のどに血液が流れてきた場合、できるだけ口から吐き出し飲み込まないようにします。
※飲み込んだ血液は、むかつき・嘔吐の原因となります。

★日常生活での鼻出血対処法★

  • 鼻の中の仕切り(鼻中隔)の粘膜の前の方、ちょうど小鼻の内側あたりには、毛細血管が網の目のように密集した部分があります。これをキーゼルバッハ部位と呼びます。
  • 鼻血のほとんどはこの部分が傷ついて出血します。したがって、鼻血を止めるにはここをしっかり圧迫することが大切です。

★注意点★

  • 出血が大量で、通常の圧迫ではなかなか止まらない時には、耳鼻科医による処置が必要になることがあります。
※また全身性の血液が固まりにくい病気がある場合(血液疾患など)や、高血圧、肝硬変の方、透析中の方、狭心症・脳梗塞・ペースメーカーを入れている方などで抗血栓薬(血をサラサラにする薬)を服用されている方は、出血しやすい・止血しにくい傾向にあります。
※出血を繰り返している場合、10分以上圧迫止血しても止まらない場合にも耳鼻科への受診をしていただく場合があります。

★やってはいけない対処法★

  • 頭を後ろに反らし、首の後ろをトントン叩く
    →昔から言い伝えられている止血法ですが、頭を後ろに反らすと鼻血が喉や口に流れ込んでしまいます。同様の理由で、仰向けに寝るのも良くありませんので前かがみの姿勢を取りましょう。
  • 鼻をかんで鼻血を出し切る
    →鼻血を無理に出し切ろうとすると傷が広がり、出血量が増えてしまいます。粘膜を傷つけてしまい、治るのが遅くなってしまうのでやめましょう。
  • 鼻にティッシュを詰める
    →ティッシュの繊維が傷に触れて血が止まりにくくなります。また、粘膜に繊維がこびりつき取り出す際にかさぶたがはがれ再出血する場合がありますのでやめましょう。
  • 鼻根部をつまむ
    →目頭や鼻の付け根の固い部分をつまんでも出血は止まりません。小鼻をつまんでしっかり圧迫することで止血効果が得られます。