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新しい肺炎球菌ワクチン、「キャップバックス」の取り扱いを開始しました


2025年12月1日より、新しい肺炎球菌ワクチン 「キャップバックス」 の取り扱いを開始しました。

肺炎球菌とは

肺炎の原因菌の中で最も多いのが「肺炎球菌」です。
健康な方ののどにも存在しますが、免疫力が落ちたときに肺炎や敗血症、髄膜炎を引き起こすことがあります。
特に高齢者や慢性疾患を持つ方では重症化のリスクが高い感染症です。

キャップバックスの特徴

  • 侵襲性肺炎球菌感染症の原因と報告された血清型を80.3%カバー(2024年)
  • 21種類の肺炎球菌の血清型に対応(従来のワクチンより広範囲にカバー)
  • 1回の接種で長期間効果が持続
  • キャップバックスは「結合型ワクチン」と呼ばれ、免疫が長く続きやすいという特徴があります。(従来のワクチンよりも“記憶する力”を持つ免疫反応を起こしやすい仕組みです。)
  • すでに従来のワクチン(ニューモバックス・プレベナーなど)を接種した方でも、1年以上経過していればキャップバックスを追加で接種できます。

※ 感染そのものを100%防ぐわけではありませんが、重症化・入院リスクを大きく減らすのが最大のメリットです。

費用

キャップバックスは全額自費負担(13800円税込み)となりますが、1回の接種で終了します。
従来のワクチン(ニューモバックス)のように5年ごとの再接種が不要なため、5年ごとに再接種するよりも費用がトータルでお得に!
※ニューモバックスは一度だけ市から補助が出ます(磐田市の場合自己負担3000円)。
2回目以降は全額自費(7500円税込み(当院価格))、5年以上空けて再接種が推奨となります。

対象

  • 65歳以上の方、または60歳以上の下記に当てはまる方
  • 慢性疾患や基礎疾患を有する方(心臓病・慢性呼吸器疾患・糖尿病・腎臓病など)
  • 免疫が低下している方(ステロイド治療・抗がん剤治療などをしている方)
  • 小さなお子さんと接する機会の多い方・同居している方

よくある副反応

  • 注射部位の痛み・赤み
  • 発熱(37〜38℃)
  • 倦怠感
  • 頭痛
※ 強いアレルギーはまれ。

日本感染症学会・日本呼吸学会・日本ワクチン学会の合同委員会の見解

  • ニューモバックスの定期接種の未接種者は
    ニューモバックスの定期接種→1年後以降にキャップバックス接種
    または キャップバックスの任意接種

  • ニューモバックスの定期接種の既接種者は
    1年後以降でキャップバックス任意接種
    以上を推奨しています。

※ニューモバックス接種後5年目以降の再接種は選択肢としないこととされています