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開業してからの働き方


●クリニック
これが今の本業、開業し1年強が過ぎました。
総合病院を退職し、自分の目指す医療・地域のためになる医療を実現するために開業しました。形になりつつあるもののまだまだ、理想は高く、です。現在の医療は良くも悪くも専門分化が進みすぎて、複数の医療機関や科に通院している方も多い為、医師も患者さんも「誰が何をどこまで診ているのか」がわかりにくい状況です。困ったときにどの医師に相談すれば良いのか、分からない方も多いように思います。実際、調子が悪い時だけ全く別の医療機関に相談している、なんていう方もいるようです。

当院は“臓器ではなく人を診る“を基本方針に、慢性疾患の管理・病気の早期発見や予防・急な体調不良への対応、を総合的に行い、かかりつけ医として機能を充実させていきたいと思っています。さらに、総合病院に行かなくても、”近くの内科“で特定の臓器だけでなく一通りの検査ができる、ということも当院の目指す医療のひとつです。問題点の把握がしやすいように医療を集約化、複数の医療機関に受診している患者さんには医療の「パイプ役・相談役」として機能、というのも目指しているところのひとつです。

救急疾患はわりと得意です。緊急を要する疾患の方もたびたび来院されます。熱があったら診ない、具合の悪い方はお断り、ということは基本的にはしない方針です(内科疾患に限りますが)。即日入院が必要と判断し、そのまま当日中に紹介・搬送することもたびたびあります。一度だけ診察しそのまま紹介、入院した患者さんのその後が気になります、一期一会とはいえ「元気にしているかな?、大丈夫だったかな?」と思うこともあります。機会があればまた来院ください。

●病院での内視鏡検査
退職した病院に1年間、週1回内視鏡のヘルプとして行っていました。頼まれた検査をやり、若手医師の相談に乗り、他科の医師に相談にのってもらったり。退職した身なのに、皆さん優しく接してくださり助かりました。2025年3月をもって勤務12年+おまけの1年が終了、ありがとうございました。これからも良好な病診連携をお願いいたします。

●産業医
開業当初からご縁があり、某企業さんに産業医としてお手伝いさせていただいています。実は医師3〜4年目の頃に産業医の資格を取り、以来20年間、資格更新のために講習会だけは律儀に受けてきた“ほぼペーパー産業医”でした。
そんな私に声をかけてくださった企業さんに今も関わっています。職員健診の判定や評価、保健師さんからの相談対応、社員さんの健康面談、禁煙指導の講演会、など幅広くやらせてもらっています。勝手に楽しくやらせてもらっていますが、勝手が違うので満足いただける働きができているかは少し不安です。

●健診業務
病院での内視鏡のヘルプ業務が終わったと思ったのも束の間、健診のお手伝いの話が舞い込んできました。協力できるなら、ということで診察や内視鏡検査を引き受けています。苦手な業務内容でもないし、今はがん治療よりも診断や予防に力を入れたいと思っているので、健診業務は気分転換にり楽しく行っています。

●最後に
開業してから改めて思うのは、人と人との縁の大切さです。
「良い縁かどうかは後になってわかる」というのは本当にその通りで、今のところありがたいことに良いご縁に恵まれています。開業後もいろいろな依頼やお誘い(怪しいものも含めて…)をいただきましたが、公務員時代は副業禁止のためすべてお断りしてきたぶん、今は地域貢献できればと思い、仕事内容や条件次第でお引き受けしています。ただ、現在はおおよそ週6労働(5.75くらいかな)しているので、これ以上はちょっと無理かもしれません。

当院は、“近くの内科”で幅広い検査、質の高い診断・治療を実現していきたいと考えています。複数の内科に受診している方、エコーや内視鏡だけ総合病院に受けに行っている方、複数の健診異常を指摘された方、調子が悪い時だけ他の医療機関に受診している方、当院にご相談ください。